吹奏楽部の愚痴

人間関係って、ムヅカシイ…。

誰もが一度は悩むことである。筆者も現在進行形で人間関係の悩みを抱えている。

それが、後輩とどう接するかである。どこかやる気が足りない後輩を怒るに怒れず、そして怒らなかったことで後輩の未来を潰したように感じてしまう。

考えすぎだとは重々承知しているが、案外怒れない。人に嫌われるって、結構怖い。私以外にもそんな人はいるのではないだろうか。

 

完全に愚痴になるのだが、例えば私の後輩の一人をメリアちゃんとしよう。メリアちゃんは音楽大学を目指している吹奏楽部員のトランペット奏者なのだが、はっきり言って上手では無い。それにスタミナが無いのも問題だ。

音楽大学で演者の方を目指しているのならばもっと努力しないとまず無理だろう。

しかし、いまいち努力が見られない。私は普段メリアちゃんとは別部屋で練習しているため詳しくは分からないし、アドバイス等をする程度しか出来ていない。

メリアちゃんの直属の先輩、つまり私の同級生をヒルガオとしよう。ヒルガオはメリアちゃんよりかは上手いがめちゃくちゃ上手という訳でも無い。それに演奏にかける情熱があまり感じられない。メリアちゃんにはまずこのヒルガオを超えてほしいのだ。

ヒルガオには申し訳ないが、正しく努力すればメリアちゃんはヒルガオを追い抜ける気がするのだ。しかし問題は、努力するだのしないだのよりメリアちゃんの吹き方がそもそも間違っていることだ。

奏者が楽器を吹く時、口を押し付けて吹いてはいけない。そして口を持っていくのではなく、楽器を持ってきて吹かなければいけない。それも正しい姿勢で、だ。

メリアちゃんは、そのどちらも出来ていない。それがなかなか改善されないのがまずいのだ。楽器は吹き方、音色が第一印象のようなもので、そのほかの技術も大切だが二の次だ。

メリアちゃんのように押し付けて金管楽器を吹いている人はすぐにバテる。そもそも金管楽器の音は唇の振動なわけで、やろうと思えば何も道具がなくても音は出せる。

力を入れる部分と、力を抜く部分を間違ってはいけないのだ。

 

…しかし、ここまでつらつらと書けたものが案外言えない。メリアちゃんのためにも厳しく言うべきかとも思うが本番も控えておりモチベーションを下げることも言いたくないが本番前だからこそしっかり指導するべきだとも思う。

まあ、こうして頭を抱えて悩むのも青春だとつくづく思う。

虫のはなし

幼少期にカブトムシやクワガタムシを取りに行ったり、蝶々を追いかけたり、植木鉢の下にいるダンゴムシを捕まえたりした人はどのくらいいるだろう。しかし、そんな人が今もそうしているとは限らない。もしかすると、今は虫が嫌いかもしれない。それは一体なぜだろうか?

一言に虫といっても、たくさんの虫がいる。私たちはそれを害虫と呼んだり、益虫と呼んだりしてきた。

害虫と言ってまず思いつくのがゴキブリだろう。屋内で見かけるチャバネゴキブリ(茶色い)やワモンゴキブリ(でかい)、クロゴキブリ(黒い)は、見た目が不快な上、菌を媒介するという実害もある。しかもこのスペックで超増える。どこまで嫌われる気なのだろうか。

そんな一方、益虫はとことん益虫である。

カイコは(死をもって)絹を生み出してくれるし、ミツバチはいちご農園を飛び回って花粉を運び、はちみつまで作ってくれる。クモやゲジゲジなどは嫌われているが、害虫をパクパク駆除してくれるいいヤツなのだ。

ではそんないいヤツのクモが、何故嫌われているのか。

はっきり言おう。見た目がキモいのである。コーギーマンチカンの対義語みたいな見た目をしているのである。そもそも虫というものは、人間にとってどうしても異物感のある見た目をしているのだ。某有名蜘蛛ヒーローだってスーツ着た人間でクモでは無い。

もともと人の目には悪い部分の方が目立って見える。これは虫に限ったことでは無いが、自分たちにとって不都合な面ほど良く知られているものだろう。

害虫の代表としてゴキブリをあげたが、その中でもアルゼンチンモリゴキブリを知っているだろうか。デュビアと呼ばれるこのゴキブリは主に爬虫類などの生き餌として使われている。世間でもコオロギクッキーが出回って来たが、そう遠くない未来には昆虫食が一般化しているのかもしれない。昆虫食に嫌悪感を抱く人が大半だと思うが、昆虫食は成分的にはほぼエビやカニと変わらないのである。つまりコオロギクッキー、ほぼエビせんである。

そう考えると、意外と異質なものではないのかも知れない。